RC造の大改造リフォーム
RC造(築28年の鉄筋コンクリート造)の大改造リフォーム。ここ数年、地球環境への配慮から既存の住宅ストックを有効に活用しようという考えが20代、30代にも浸透しつつある。設計事務所仲間に聞いてみてもほとんどの友人が年数棟やっていることからも、工務店ではなくリフォームを設計事務所に依頼するという需要が増えていることがわかる。リフォームというと、割と簡単に設計や施工ができるというイメージがあるようだが、建物の構造が不明であるため、リフォームこそ設計や監理が重要。特にRC造は構造体がコンクリートなので、断熱方法や木の下地の固定方法など木造とは勝手が異なるので、予め工法の検討もしておく必要がある。
今回のリフォームは、二世帯(正確には3世帯)住宅だった、以前、この住まいの2階の一部には、親が経営する会社の事務所があった。今回のリフォームでは、そこも含めて全て二世帯住宅へ変身。外観はコストを抑えるために、今までの雰囲気を踏襲し、デザイン的にはあえて手を加えず、塗装や防水のやりかえなど、機能面の更新を中心に行った。