DIYワークショップを開催
壁・天井の素材には、POTER’S PAINTや珪藻土を選定し、お施主様とともにDIY。イノシシの毛を使ったポーターズペイント専用刷毛で、大きいバツを描くように大胆に塗っていくとポーターズペイント独特の色や陰影は素人が塗ったとは思えないような仕上がりに。珪藻土塗りははじめての人には、コテの使い方が慣れず、心がおれそうになる。例え綺麗に塗れなくても、味わい深い仕上げに。ハンドクラフトならではの温かみのある空間となった。また客室の扉にアイアン塗料を塗るDIYのワークショップも開催。Bacchusのラフでクールな空間にぴったりの鉄扉が完成した。まだまだ知られざる魅力の多い山梨・甲府。これから訪れる、たくさんの旅人を癒す場所になることを願って…
この建物は奥行きが5m。どうしても狭く見えがちだったので、天井は鉄骨梁をむき出しに。カウンターキッチンを中心に部屋同士のつながりが感じられる開放感あるレイアウトにした。床は、傷がついても汚れても、いい味になっていくよう杉の足場板を採用。室内の窓は、解体現場から拾ってきた窓たち。使い古した味のある建具を再利用することで、空間にも重みが増していく。室内の窓は、南からの日差しを部屋に取り込んでくれるとともに、心地良い空気の循環も創り出してくれる。共働きで忙しいご夫婦は、忙しい時間の中で、夫婦2人の会話が生まれるのも対面式のカウンターキッチンを選択。キッチンの仕上げは、ベルギーのビール(BEAL)社によって開発されたMortex(モールテックス)を。モルタルとは違い、下地を選ばず塗ることができ、防水性能もある画期的な建築材料。キッチンや浴室等、水を使うセンシティブな場所でもDIYで施工することができた。