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過去ブログにも書きましたが、TBT-PROJECTではパッシブソーラーシステム「そよ風」を
採用しています
そよ風のしくみを簡単に説明しましょう。
屋根の野地板と屋根板金との間に「通気層」と呼ばれる空気が流れるための
隙間を設けます。 空気は軒先から採りこむような細工をし、「通気層」に入いった
外気はゆっくりと対流しながら棟へと向かって流れていきます。
屋根材の仕上げは黒色のガルバリウム鋼板葺きとします。(もちろん非遮熱塗料タイプを使用)
太陽のもとに黒色の鉄板を放置して触ってみると、鉄板がかなりあたたかくなることは
皆さんご想像出来ますよね。 その原理を利用して、太陽熱であたためられた板金材の下を
空気が対流するため、冷たい外気も軒先から棟まで到達する間には、屋根材の熱を奪って
あたたかくなってしまうという、本当に自然のエネルギーを上手に活用したECOなシステムなのです。
そのあたたまった空気を室内に採り込んで、「暖」をとろうというのがそよ風の発想です。
前置きが長くなりましたが、今回は、そのあたためられた空気を棟で集めるための装置
「集熱チャンバー」と呼ばれる集熱BOXの施工をお伝えします。
これが、棟に取り付ける集熱チャンバー部材です
結構たくさんあります
まず最初に、集めた空気を室内に取込んだり、不要な熱を排気したりするメインチャンバーを取り付けます
このBOXの位置出しと、取付精度が要(かなめ)となりますので、図面と照らし合わせながら正確に
慎重に施工します
メインチャンバーが決まると、あとは、集熱BOXを連結して施工していくというシンプルな構成です
とはいえ、BOXの通りを合わせるため、水糸を張り「ピシッ」と通りをとおします
集熱BOXの中は、こんな感じです
BOXはガルバリウム鋼板製で、内部は断熱材(ネオマフォーム)が裏張りしてあるんです
ところどころにあいた穴は、あたためられた空気をBOXの中に取込むための入口です
すべての連結が終わりると「集熱チャンバー施工」は完了となります
次回は、小屋裏の取込み用ファンBOXの組立予定です
by okuda