マンションのリノベーション
築20年のRC(鉄筋コンクリート)造マンションの大改造。分類としては、リフォームだが実質上は新築同様。3階建ての1階で、3LDKの2つの住戸(69m²x2)をつなげて、6人家族用に大改造した。
マンションの戸境壁(お隣との境の壁)は、地震時に重要な役割を果たしているため取り去ることは難しいので、構造設計者と協議して扉くらいの大きさの穴をあけ、その両側に柱を入れて補強することにより、2つの住戸を自由に行き来できるように。また、RCのマンションは、断熱・気密性に勝れているので冷暖房効率がよいが、通風が確保できないことや、北側の室内での結露が問題になっている。そこで、全体で一室空間としても使用できるような部屋配置とし、扉を壁に埋め込むなど、間仕切壁の天井際に通風スリットルーバーを設けた。これにより、温熱環境的にも一室構成になり、中間期にはマンションでもここちよい風がびゅんびゅん通るようになった。