インスペクションの実施
リフォーム前は、昭和の住宅によく見られたように南棟に応接間や書斎があり、北棟が生活のスペースになっていた(この頃、来客のために一番良い場所を確保することが多かったようです)。現代では、多くの家庭で来客の機会が減り、家族との快適な生活を求め家を立てるようになった。今回はみんなが集う生活の場を明るく庭に面して快適な南棟に移動し、北棟を趣味の部屋やサニタリーなどに充てている。プランを考える上で重視したことは、親と子の位置関係、暮らしの位置関係で、子供が遊ぶ和室兼寝室には本棚のトンネルがあり、その向こうには、料理をしながら子供を見守るお母さん、書斎で仕事をしながら子供の気配を感じるお父さんが。
施主は自らDIYをする意欲が満々な方でしたので解体工事や北棟の半分くらいを自らやり、引き渡し後も本棚のトンネルやデッキに挑戦していた。