STAFF BLOG
今回は、パッシブソーラー工事の「要」となる屋根集熱部分の施工をご紹介します
屋根材には集熱効率を高めるため、非遮熱タイプの艶消しブラックを使用します(重要!)
※最近は板金の性能も上がってきていまして、標準品でも遮熱塗装仕様となって
いますので、うっかり遮熱タイプを使用してしまうと集熱効率が落ちてしまうなんてことにも
なりかねませんので、要注意です
板金形状は、瓦棒葺きか、竪ハゼ葺きが集熱に適しているのですが、今回は竪ハゼ葺きを採用しました
「そよ風」は、軒先から取り込んだ外気が太陽熱で温められた板金の熱を奪って棟に進むにつれて、
温度を高めながら上昇していきます。 しかし、屋根の途中や棟廻りから外気を吸い込んでしまうと、
あたためられた空気も途中から進入する冷たい空気と混ざり合い、せっかく上がった温度を下げてしまい
思うように集熱温度が上がらないというような事態に陥ります
このような事態が起きぬよう十分に気密を確保した施工が重要となります
板金の軒先を除いた3方には、たっぷりとコーキングを充填し、
途中からの外気の流入を遮断します
コーキング充填作業が完了すると、屋根材を伏せ込みます
この繰り返し作業で集熱面の板金が葺きあがります
集熱面に使用するコーキング材の本数はおよそ30本程度
N板金職人:「これって、屋根屋の仕事なの・・・?」と不思議顔
ともあれ、屋根が無事葺きあがりました
さて、ここで早速、気密が確保できているかどうかの確認です
確認方法は、棟にある取り込み口に試験用のファンを装着し、
はちとり用の煙幕を棟から強制的に送り込みます
煙が棟や、板金の途中から漏れることなく軒先から出てくれば
見事合格となります
では、煙幕に点火! モクモクと煙が集熱面に吸い込まれていきます
軒先から煙が噴き出しました
中間からの漏煙がないか隈なくチェックします・・・
この様子を見守るN板金職人たち・・・
「合格です!」
この言葉とともに職人に笑みがこぼれます
この試験は、何回やってても、いつもドキドキだそうです
N板金の皆様、いつも丁寧な仕事、ありがとうございます
by okuda