山梨県の注文住宅、設計・施工|株式会社SHOEI

株式会社SHOEIのインフォメーションページ

STAFF BLOG

スタッフブログ
2016.09.18
漆喰

BOSS BLOG、1か月半もさぼっちゃった!

さて、今日は、甲府の城東通りの弊社営業所リノベ現場で漆喰塗りの実験。

RK PROJECTで採用予定のシャトーブランという漆喰。

漆喰は本古来の伝統建材のイメージがありますが、
漆喰の歴史はとても古く起源は5000年前のエジプトのピラミッドの壁や
アクロポリスの神殿、ポンペイの遺跡にも使われていました。
sikkui
原料は石灰。優れた防火性や防カビ性、吸放湿性を持っています。

漆喰の金鏝(コテ)は仕上げが難しく熟練の技が必要です。

その表面のマットな光方や色合いはとても素敵ですが

比較的高額なので、なかなか採用できません。

 

今回実験したのは、DIY塗料タイプ。

私も初めてなので、ペンキ屋さんとお客様と一緒にチャレンジ。

やはりやってみないとわかりませんね。

ローラーの跡がイメージと会わないので、
コテバケや金鏝で押さえてみました。
sikkui2
やはり金鏝が一番イメージに合います。

ただ、この方法は、熟練のいる方法です。

この写真は同現場でベテラン職人さんが金鏝で仕上げたモルタルの窓枠。
すごいですね!
madowaku
この熟練の技もとてもいいです。

でも、頭を切り替えて、職人さんたちには所詮素人!と
言われるのかもしれませんが
ラフに仕上げて風合いとするのも、いいものです。

きれいに仕上げるのも深い世界ですが、
ラフの世界も深い世界です。

昨年ポートランドに行ってみて、注意深くいろいろなところを見て、
そんなことを思いました。
patagonia

もしかして、今まで隙間なく、
美しくピチッと仕上げることが良いと思っていたのは
本当に正解なのかと。

そうではない方が世界には多いです。
ハンドクラフトの温かみ。

視界が広がったような気がしました。

 

今日、ご一緒したお客様のピザ&イラリアンレストランは弊社営業所のすぐ近くに計画中。

このレストラン、いつか世界に通ずるレストランになればいいなあと思います。

今回は、ピザ、イタリアンレストランなので大きな面積を占める壁の雰囲気も大切にしたいと思い、
世界でも日本でも通ずる漆喰をDIYで塗ることをご提案しました。

実際、自分達で触ってみて、固まる時間や刻々と変化する材料の様子。

漆喰って海と同じ香りがするんですね。

日本の伝統的な塗り物だと思っていたら、
世界的にも歴史のあるものだったんですね。

潮風みたいな香りの中で、ものづくりっていいなあと今日も思いました。

 

今日の実験場になった弊社の営業所も秋にオープン予定です。

営業所予定建物は昭和の初期に建てられた古い建物。

ゆがんでいて、まっすぐなところが少なく、
大工さんも木材を3D加工。

全く工事が進みません、、、

今までの工事現場と全く違う。
どこから外なのか内なのかも不明。。。

部材の納め方も特殊。
古い建具を解体して部材にして再利用。

現場にあった手で切り出した重い古い石。
職人さん一人が腰を痛めてダウン。

誰もやる人がなくなって、最後の6枚を私が納めることに、、、
isi
でも手で切り出した古い石の存在感ってすごいですね。

もともとこの物件には隠し階段があったり、
通常の建物とは違うオリジナリティーあふれる
何かの可能性を秘めた建物だと思います。
kaidann
何とかここで
10月上旬には三和土(たたき)のワークショップをしたいと思っています。

三和土も、文献も少なく、難しいみたいです。

でも、何事もやってみなければわかりません。

弊社営業所工事は、実験場。

この営業所も先ほどの漆喰と同じく、
和の中にも世界を感じるインテリアにしていきたいなあと思います。

これフランスのヴィンテージスツール。

リベットがいっぱい打ってあってかわいいですね。

これもカウンターで使用予定です。
tyea1
こういうの見るとほっとします。

自分の考え方や、やり方が一番!と思ったとき、世界は狭くなります。

他にも無数の方法や表現が世界にはあると思います。

久しぶりで、長くなっちゃった!


SUPPORT

ABOUT US

WORKS

EVENT

CONTACT