STAFF BLOG
今日、甲府中央の弊社新営業所のリノベ現場に
突然、年配のお母様と娘さんが訪ねてきて、
「こういう住まいに住みたいです。また来ます!」と言ってましたよ!と
大工さん。
新営業所は、中心街に奇跡的に残された昭和初期の建物。
オーナーさんが大切に直しながら存続させてきた建物です。
とても古くて工事は難航しています。
現在の住まいとはまた違った魅力があります。
私的には、どうしても甲府の中心に このような建物を残していきたい。
タイムスリップしたような、
どこかで忘れてきた大切なものを思い出させてくれるような気がします。
でも、未来を見たとき、
私的には、ただの古民家再生ではなく、
懐古的な日本の風景の再現でもなく、
過去や未来や日本や世界を感じさせる場所にしたいなあと思っています。
照明はフランスとドイツ、アメリカ、日本のヴィンテージ。
家具もアメリカ、フランス、日本のヴィンテージと手作り。
さて、本当にできるのかな~!?無謀な挑戦?!
全体の造り込み方は特殊で、解体材を使って
新しい木材はなるべく使用しない方向で進めています。
これは、オーナーさんの希望でもあり、
私としてのチャレンジでもあります。
職人の皆さん、手がかかって 本当にすみません!
大家さんの持っている古い建具の中で、
目を引いたこの建具。
古いお蔵の窓。入手ほとんど困難。
鉄格子と六角の網鉄線。
掃除して、ブラシで磨くと。。。イイ~!
これ外国でも通ずる感じがします。
これをテーブルにして、
ガラスの中にこの鉄格子と網鉄線を閉じ込めようと思います。
古い建物の解体時に大家さんと一緒に外してきた欅の手摺の破片を脚にします。
長い時間風雨にさらされて浮き出た年輪が迫力!
この古いものをいかしたものづくりの手法は、
過去のものが未来につながっていくような。。。
香港やポートランドで感じた感覚。これも世界標準の手法の一つ。
今回、このプロジェクトをやってみて
「時の造作は、人の技を超えている」と思いました。
「時の造作をコントロールする。」
とても贅沢なことでもあり、何かとてつもない責任を感じます。
こんなことに反応する人たちが、
私が思っている以上に多いことも最近感じます。
昨日、RK PROJ.で採用予定の椅子を実際に私も見ねば!と東京に行きつつ、
偶然、面白い方と出会いました。
有名なデザイン企画関係の方。
考え方が同じ方向。勇気と刺激をいただいた感じ!
もう一人、私の好きなインテリアショップの社長さんにも
偶然出会えました。人物も話も面白い!
ポートランドでたくさん見たカフェチェア、アメリカ製だと思っていたら
この社長さんの会社で造っていたとのこと。
見てるところが普通の人と違う。
目の前に次々と新しい扉が。。。
最近、私のブログもかなりヴィンテージとリノベに傾いているので
弊社もリノベの会社だと思われている方が増えているようです。
新築も主軸でやってますので、
10月29日のIYT新築見学会もよろしくお願いいたします。
話がまたまた長くなりましたが、ものづくりってとても奥が深くて多岐に渡っています。
弊社としては、表現はいろんなバリエーションがありつつも、
本物とは何かとか、そんなことも弊社なりに、伝えていけたらなあと心より思います。