STAFF BLOG
最近、急に冷え込んできましたが、みなさま、衣替えはお済でしょうか。
食欲の服♪なんて思っていたのも束の間、一気に冬モードに突入した気がしています。
耐震改修工事を行ったお家が、ついに、お引渡しとなりました👏
南北に風通しの良い広々とした間取りで、障子を通して入る光が柔らかく美しい居室が魅力的です。


今回のお施主様のお話で印象に残っているのが、「窓を開けて風を通したい」という言葉です。
過ごしやすい季節はいいですが、暑い夏は窓を閉めてクーラーをつけた方が快適なのでは?と感じる方もいるかもしれません。
こちらのお家は7月に断熱工事がまとまったので、8月は木工事や仕上げの作業がほとんどでした。
工事中も熱中症警戒アラートが発表される日がありましたが、炎天下の中、宅内に入ると明らかに外より涼しいのがわかります。
夏なので蒸し暑さはありますが、窓から風が通るとフッと涼を感じて、夏らしさや気持ちの良い風を味わうことができる日もありました。

断熱のお話をする際、寒さが苦手という方が多く、冬のヒートショック防止等の観点からも、断熱工事をお勧めさせていただくことがありますが、
過去にも最高気温を叩き出してきた山梨の暑い「夏」にも断熱は効果的です。
緑豊かな山梨は窓を開けて景色や空気を楽しめる良さを持っています。
汗をかきながらスイカを食べつつ、涼しい風と風鈴の音色・・・・・
CMみたいなシチュエーションですが笑、断熱工事の結果、そんな夏のエモいヒトコマが実現するかもしれません!
暑さや風を感じるといった感覚のお話がでましたので、今回は人間の感覚を研ぎ澄ます生活を目的として造られた面白い住宅を紹介したいと思います。
三鷹市を通る東八道路沿いに建つ風変わりな建物。
『三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller』

こちらは、芸術家であり建築家の荒川修作+マドリン・ギンズによって設計された「死なないための住宅」です。

外観だけではなく内部も風変り。
床は凸凹、天井も斜め(には見えないようになっています!)。

洗面所を使うにも床が斜めなので立ちにくかったり、平らなところがほとんどなかったりと、ユニバーサルではない造り。

このような造りになっているにはきちんとした理由があり、全身を使って住むことを目的としているからです。
動物が自然界に住む如く、体を動かして生活をすることが健康に繋がるという考えの元、設計されているそうです。
その証明ではないですが、床の凸凹は大きい方は大人の足裏、小さい方は子供の足裏にフィットするサイズなのだとか・・・

色も沢山の色があるように見えますが、室内は14色と決まっているようです。
EVなどの設備や配管もカラフル!
天井についているフックは、S字金物を用いて鞄などを吊るすようにと付けられています。

この2人の作品について、もうひとつ気になっているのは、岐阜県養老町にある『養老天命反転地』
すり鉢状にえぐられた土地に様々なパビリオンが点在している摩訶不思議な公園?のような場所です。
検索しただけで行きたい場所No1に躍り出てくるような刺激の強い写真たち・・・・とっても面白そうです!
毎度思うのですが、面白い空間は大抵、現場が大変そう。
苦労話や驚く逸話など、建設当時の裏話を聞くのが建築探訪の楽しみでもあります♪
皆さんも是非、行ってみてください。
FUKUNAGA