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今回は、ポートランドのリノベーション見学についてです。
ダウンタウンの北側にパールディストリクトという地域がありますが、以前は鉄道の操車場と貨物の倉庫基地でした。
トラックに輸送の中心が移り、荒廃化していきましたが、1994年から、地元の不動産会社と行政が官民で開発を行い、ここも他の街区と同じように単位を小さくし、なんと、高速道路を撤去、賑わいや出会いの元となる、歩く人を増やすため路面電車を乗り入れさせました。
街を全部壊して更地にして位置からやり直しではなく、鉄道の倉庫などはそのまま生かし、店の入り口などは背丈ほどある通路から建物には入るようなところもあります。
でもこれがかっこいい!まち、全体のリノベーションです。
下写真はパールディストリクトの顔、「パウエルズ ブックス」。
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独立系書店では世界で最大、在庫冊数も最多 を誇る書店。中古、インディーズ系も充実。
誰もよりも本が好きな人の気持ちがわかる人はたちが、つくった感じ。
私がもし、本屋さんをやるとしたら、ここはお手本のような書店。
ここも、車のディーラーをリノベ。
ふらりと入ったレコード屋さんもカッコイイ!ここもリノベ。
大人な感じですね。
街を歩いていると、何代にもわたって職人さんの手やDIYで仕上げたと思われる建物が多く目につきます。
更地にして、再開発、の割合が少ないような感じでした。
地震が少ないせいもありますが、そのことが街の景観をだいぶ日本とは違った落ち着き感や癒し感、安定感を感じさせているのかもしれませんね。
煉瓦の壁や窓枠も、木や鉄に何回も重ねてペンキを塗った跡があり、それがまたいい雰囲気を醸し出しています。
オールドタウンでPDCが行っている、リノベの現場を見学。
古いドアを壁面に複数張りつけるなど、おもしろいインテリア。
リノベで全米で初めて、環境エネルギーを考慮した建築基準(LEED)ゴールド受賞した建物を見学。
これ結構、メインの目立つところにあるドア。古いスチールのドアにそのままペンキ塗り。
新品のドアには出せない、なんとも言えないかっこよさが。。。
ここは会議室。既存の壁面を生かしたりと、古いものを生かしながら、でも「何か、新しい感覚」に感じさせる。。。
いくつかショップも覗きましたが、今まであった建物の雰囲気を踏襲しつつ、ヴィンテージ品などでインテリアを構成しているところが多かったです。
プラスチッキーでピカピカな感じとは違う世界。
ヒューマン、クリエイティブ、ハンドクラフト・・・そんな感想をもったポートランドのリノベでした。
長くなったので、今日はここまで。
次回は私の見たかったACE HOTEL。
やはり、さすが!