STAFF BLOG
まだまだ暑い日が続きますが、夏もあっという間に過ぎ、夜は涼しい季節となってきました⛅
夏らしいことはあまりできず、仕事や社外活動、試験などに追われる毎日で、休む暇がありません。。。
半年以上、ほぼプライベートの時間が無かったのは初めてです(*_*)
先日予定が一段落してプライベートの時間ができたため、買って積読していた大量の本を読み始めました。
このような季節の変わり目には、日本人の性質なのか和歌集や漢詩集を読みたくなります🌸
解体現場から貰ってきた万葉集。
今でいう浮浪者みたいな人の和歌も掲載されている日本の文化の高さと美意識に驚きです!🌸
桜の散る京都に行った際に、読みたいと思っていた西行の伝記と和歌集。
「願わくは、桜の下にて春死なん。その如月の望月の頃。」といって、本当にその季節に亡くなった歌はあまりにも有名ですね!桜の歌を数多く残しています🌸
この年で初めて平家物語を読みましたが、素晴らしいの一言。。。
全体を通して伝わってくる無常観、諦念感、わびさび、武士道、栄枯盛衰、日本人の感覚でしょうか。
この池澤夏樹さん監修の口語訳日本文学シリーズとてもお勧めです!
翻訳や超訳だと、原文の意味が失われて、原文の美しさが無くなってしまいますが、口語訳シリーズは原文に則って、言葉を選んで訳されています。
しかも訳なので読むのも簡単です。百人一首とか素晴らしいです!🌸
言わずと知れた唐詩選。かの西郷隆盛は、時間のある時は家の壁にもたれかかってずっと唐詩選や十八史略等を読んでいたそうです。
雨の中、民家の土壁にもたれかかって、縁側を臨んで漢詩を読んでいる西郷さんの像が浮かびます。
岩波文庫シリーズから数年前に刷新された名詩選集。古代から近代まで有名どころが網羅されており、お得感があります!!
日本と中国では、例えば同じ花を見ても感じ方が異なるようです🌸
日本では、儚くも花は散るのが美しいという美的感覚ですが、中国では、自然に重ねる人間の虚しさ、雄大な自然の前の無力感、人間世界のどうしようもない悲哀等を謳う詩が多いです。
日本では、市井の人々から高貴な人まで歌が残って風流な歌が多いですが、中国では、主に為政者や軍人などの歌した残らなかったためでしょうか。。。
と、気づけば既に夏も終わり。。。海に行きたかった。。。
By. K.Ohara