STAFF BLOG
朝晩グッと気温が下がる季節になりました。
日中はまだ暑い日もありますが、ススキや虫の音など秋の風情が出てきていますね。
現在、2期にわたり耐震改修工事を行っているS様邸
柱や壁の補強部について、計画通りの補強内容になっているかしっかりと現地確認を行います。
壁を塞いでしまうと確認ができませんので、忘れすに全ヶ所記録に残します。
また、S様邸では既存住宅の古材や建具を活かせないかというご相談をいただきました。
こちらの既存和室の欄間と障子
欄間は玄関の壁面に、障子は衝立に姿を変えました。
また、床の間に使われていた立派な1枚板と玄関造り付靴箱の古材はテーブルに!
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家の記憶やお施主様の思いを新しい空間に繋げたような気がして嬉しいです。
こうしたお話しをいただき、欄間や障子など和風建築の『建具』はとても魅力的だなと改めて感じています。
組子のデザインや手の込んだ細工を観ていると、日本の職人様方の繊細で粋な仕事に尊敬の一言です。
組子などの和の建具好き!という方にお勧めなのが老舗旅館です。
特に重要文化財級の老舗旅館には細やかな細工のある建具との出会いがたくさんあります。
こちらは箱根にある福住楼の欄間と障子
二間続きの和室で引違障子を挟んで対称的な位置にある開口部
障子のデザインは揃えて、欄間のデザインを変えています。
縁側にある欄干のデザインも面白いです。
旅を楽しみつつ、お部屋も楽しんでいただきたい宿として必見です!
また、お客様宅で面白いデザインを発見することもあります。
開口部マニアでもある私には密かな楽しみの一つ・・・・
先日出会った障子
とてもシンプルなデザインの障子ですが、松のある海辺の風景であることがわかります。
絵のように楽しめるのが粋ですね!
みなさまも是非、お気に入りの建具や組子のデザインを探してみてください!!!
fukunaga