STAFF BLOG
私が子供のころから「素敵だな、面白い建物だな」と子供心に思っていた施設があります。
それは「山梨県立愛宕山少年自然の家」。
屋上がアリーナの様になっていて、
休日にはライダーショーなどをやっており、
その下に合宿にも対応できる宿泊施設があり、
山梨の子供たちは一度は合宿などでいったことがあるのではないでしょうか。
甲府工業高校で二年生の設計製図を担当しておりますが、
10年程前から設計課題にこの「山梨県立愛宕山少年自然の家」を題材にして、
テーマを与えて設計提案してもらっております。
課題として取り上げる当時、事前にこの施設の設計者について調べたのですが、
ネットはもちろん、思い当たる方法全てで調べてみましたが、
設計者がどうしてもわからず、直接施設に問い合わせたところ、
施設の方からしばらくして丹下健三さんです!と回答が来ました。
そうか!と思い授業でもそのように説明し続けてきました。
ところが今年、関西から建築関係の友人が山梨に来てくれた時に
「山梨県立愛宕山少年自然の家」の話をしたら、
関西に帰ってからブルータスカーサの特集の写メをおくってくれました。
そしたら若かりし日の仙田満先生ではありませんか!
その記事は、日本のあまり知られていない名建築のような記事で、
その一つとしてこの建物が取り上げられておりました。
https://casabrutus.com/categories/architecture/359094?_rsc=fcy34
これはしまった(-_-;)!
知らなかったいえ、とりあえずお詫びしよう!と
恐れおおくも突然のお詫びのメールを送ってしまったところ、
なんと丁寧にお礼のご返事までいただき、
これまた驚きました!
友人が名古屋工大の学生だった時に師事していて
とても穏やかで素敵な先生だったよ!ときいていましたが
そのとおり、さらにとても心の広い方だな!
と益々リスペクトしてしまいました。
高校生たちも毎年、楽しい力作を提案してくれています。
完成後は模型ではあるけれども建築をつくることの
達成感やダイナミックさを感じることができました!
といってくれる生徒もいます!
施設の方は、残念ながら現在では、老朽化により閉鎖されてしまいました。
たくさんの楽しい思い出の詰まった場所を提供してくださった仙田満先生に感謝申し上げます。
by t.ohara