STAFF BLOG
先日NHKで再放送していた、司馬遼太郎の小説をドラマ化した「坂の上の雲」が最終回を迎えました。
放送当時(2009年~2011年)、歴史好きの親戚達とお茶の間で見ていたのを何となく覚えています(^^
その後日本の近現代史が好きになって、今回改めて見ていましたが、感動しました!
司馬遼太郎氏が小説を書いた当時は、坂の上の雲の映像化は、戦争賛美に繋がるという理由で断られていたそうですが、
その後、時代が変わり、NHKが配慮をしながら、巨額の資金をかけて映像化したそうです(^^
日露戦争は、近代国家を目指していた日本が、国家の存亡をかけて、当時の世界大国ロシアと戦った戦争でした。
開戦後、局地戦では日本に有利な状況で進むも、薄氷を踏むような勝利の連続。。。
何とか満州の奉天(今の瀋陽)まで、ロシア軍を押し返すも、補給線が伸び切り、弾薬も底をつきていました(+_+)
しかも、帝政ロシアの誇るバルチック艦隊が、ヨーロッパを出発し、世界一周しながら、一路極東に向けて航行中でした。
世界中の同盟国や、スパイから、バルチック艦隊がアジアへ向かっているとの報告が続々と、東京に送られてきます。
日本側としては、バルチック艦隊を迎撃し、早期に講話に持ち込む必要がありました。
しかし、バルチック艦隊がどこを通って来るか分からない。。。。最短距離で日本海を来るルート、太平洋を廻るルート等々、軍議は紛糾します。
ドラマでも、本木雅弘さん演じる、秋山真之や、参謀たちが作戦を練るのに苦悩していましたね。。。
最終的に、東郷平八郎連合艦隊司令長官(渡哲也さん)が、艦隊を対馬で待って迎え撃つ、との決断を下し、
坂の上の雲の最終回、日本海海戦となりました(*_*)
バルチック艦隊迎撃に向かう連合艦隊のシーンは、感動して泣きました。。。。
有名な、「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ。」との意味のZ旗(跡が無い、という意味らしいです)が旗艦三笠のマストに掲げられ、戦闘が開始されます。
艦隊との距離、8000mを切ったとき、観測官が、「距離最早、8000m!どちら側で戦をなさるんですか!?」と東郷に指示を仰ぎます。
一瞬の沈黙のあと、東郷の右手が上がりました。傍らの参謀たちは、固唾を飲んで指示を待ちます。
指示されたのは、取り舵。。。いわゆる東郷ターンの始まりでした。。。
世界の海戦史上、日本海海戦ほど圧倒的な勝利を収めた事例は、無いそうです。
三笠の艦橋で、敵味方の砲弾が飛び交う中、静かに戦況を見つめる、渡哲也さん演じる東郷司令長官のシーンが印象的でした。
亡くなって数年たちますが、昭和の大スターだったと思います。ご冥福をお祈りします。
こうして、近代化を成し遂げていった日本の様子が、坂の上の雲では描かれています。
多くのファンに愛されてきたそうですが、私も好きな作品の一つです(^^
By.K.Ohara