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友人より、「ポートランド研修記の肝心なDIYの記事まだ?」とのメールが。。。
なかなか書けないで今日に至ってしました(TT)
ということで、今回は長いです! すみません!
お時間あるときに見てください。
さて、ポートランド、DIYは、当然のように盛ん。
ふと入った、この小さな自転車屋さんも若いオーナーがDIYで内装を。
ハンドメイドの自転車屋さん一杯ありました。
手造り感あふれていて、温かみがあります。
彼は、東京やニューヨークの有名なセレクトショップに
世界からヴィンテージや手造り品を取り寄せ卸しているクリエーターさん。
迷い込んで、偶然入ったSHOPですが、さすが取り扱っている品は格が違う感じ。
自分で造ったドアを自慢げに開けたり閉めたり。
とてもフランク。
ラッピングの仕方や材料なども、見たことが無いものでした。彼オリジナルですね。
床も布をボンドで貼り付けて白ペンキ。やり方教えてくれた。
感覚、自由ですね!
彼を見ていると本来のモノづくりの楽しさ、を知っているなあ!
世界には凄いセンスを持った人がたくさんいるのだなあと思いました。
ミシシッピ通りの「リビルディングセンター」。
解体した廃材や家具などを寄付などで集め、販売していました。
照明からドアノブ、タイル、バスタブ、窓、なんでもそろっていて、
日本だとヴィンテージでいいお値段のものまで 安価。
その規模も大きい。
他にもDIYのパーツを扱っているお店やヴィンテージショップなども
次から次へと山のようにあって、ゴハンも食べるのを忘れて見歩いていました。
ADX。 DIYサポートセンター。
ポートランドのものづくりを支えるコミュニティスペースとして知られていて
2011年6月に創設。
趣味としてものづくりを楽しむ人から、ものづくりの起業家まで、
たくさんの会員が参加しています。スタッフも楽しそう!
カフェスペースもあってDIYなどの情報交換の場にもなっていいて、
ものづくりのプロセスをともに楽しむ、これも本質的な豊かさの一つだなあと思いました。
ポートランドは、DIYをやろうとした場合のハードルがはるかに低いですね。
こちらは、とても人気のあるインテリアのセレクトショップ「LOWELL」。
キンフォークの編集長おすすめのショップ。
エントランスのタイルのはげ具合や、自ら貼ったモザイクタイルの感じ。
ハンドメイド感あふれる感じ。
大量生産品の、どれをとっても均一で、傷や隙間は厳禁!みたいな世界とはまったく反対の世界。
彼らは既製の大量生産品の工業製品では殆ど商売していない。
何に対して価値を感じるのか、の問題ですね。
ポートランドで人気のインテリアショップ。「BOYS FORT」
見るからに、どこかのセレクトショップの関係者とわかる日本の方々が熱心に写真を撮っていました。
店舗の参考にするのでしょうね。
ここでもディスプレーは ハンドメイド ヴィンテージ系。
ハンドメイドのワイン、ビールのブリュワーも数えきれないほど。
日本でも20代、30代にクラフトビールが人気のようですが、パッケージもユニークで種類も豊富。
これはハードサイダーというリンゴのお酒。ここも隣で造ってるとこ丸見えのお店。
誰が、どのように造っているか見える。これもポートランドの良いところ。
私的にはパッケージも瓶も中身も最高!
また、食やインテリアその他のワークショップも盛ん。
あちこちで、コヒーも含めいろいろなものの造り方をどんどん教えていて、
コーヒーショップがたくさんできたのもそのせいだそうです。
あまりにもオープン。
でも本当のプロは、アマチュアがちょっとやっただけではできない、はるか上のレべルです。
よく言われる、ワークショップでノウハウを教えると仕事が減る、、、
というのはそういう意味で、私はそれは「無いだろうなあ」と思っています。
ポートランドのモノづくりを目の前にして、
たぶん、モノに対する考え方や価値観が、日本の大量生産品に慣れてる感覚と違っているのだろうと思います。
どちらが良いかは、人それぞれの判断ですが、
私は、ハンドメイドで生まれる温かみや,人の手や時間が重なったモノの味わいが好きなのだと思います。
日本の若い世代の方々や大人の一部の方々にも、
同じ考え方がかなり浸透してきているように感じます。
モノは買うのも楽しいですが、自分たちでつくる過程も楽しむということも、私は大切なような気がします。
この街づくり自体にもそんな精神が生きています。
そんな過程を大切にするポートランドだからこそ、全米で住みたいまちNO.1.になっているのでしょうね。
DIY、モノづくり、リノベ。。。
ヒューマン、ハンドクラフト、クリエイティブ。。。
人にとって、幸せとは何かとか、豊かさとは何かとか。。。
そんなことを今更ながらに考えさせられたポートランドでした。
私たちの住むまちが、いつかはこんな風になれたらいいいなあ、と私は思います。
今回は長かった。。。終わり。
。。。そして未来へ続く。